HB-capsule
エイチビーカプセル付着防止と崩壊遅延防止を実現したゼラチンカプセル
ソフトカプセルは、夏場などの高温多湿の環境に置かれると、カプセル同士が付着(ブロッキング)してしまいます。付着したカプセルをはがそうとすると、内容液が漏洩したり、カプセルが変形したりすることがあります。
また、ゼラチン皮膜は熱や光、カプセルの内容物(例えば、DHA、EPA、ブルーベリー末、ビタミンCなど)によって経時的に崩壊遅延(不溶化)を起こすことが知られています。この様に、カプセルが崩壊遅延してしまうと、カプセル内容物の有効成分は最大限発揮することができません。
弊社ではこれまでいくつかの付着防止カプセル技術と崩壊遅延防止カプセル技術を開発してきました。「HBカプセル」は付着防止に加えて、崩壊遅延防止が期待できるソフトカプセルです。
特徴FEATURE
- 耐熱性・耐湿性に優れ付着しにくく、崩壊遅延防止効果も期待できる
- 表面が艶消し状に仕上がる(外観の差別化)
- コーティングなどの特別な追加工程はなし
コア物質:リン酸アンモニウム
COREリン酸アンモニウムには、リン酸二水素アンモニウムとリン酸水素二アンモニウムの2種類があります。使用基準もなく、古くから利用されている化合物で、ワインの醸造用添加物、食品類の発酵助剤、製パン・ビスケット等の膨張剤、食品のpH調整剤などに使用されおり、安全性が高く幅広く使用されている添加物です。
製剤技術ポイント
POINTゼラチン由来のソフトカプセルにおいて、弊社では、付着防止対策として、『Peaカプセル』と『Pカプセル』のオリジナル技術があります。また、崩壊遅延防止対策として、『SSカプセル』の技術があります。しかし、これまで、付着防止と崩壊遅延防止の両方の効果を兼ね備える皮膜はありませんでした。
HBカプセルは、ゼラチンに配合したリン酸アンモニウムが、乾燥と共に皮膜表面に微細な結晶として析出しカプセル全体を覆うことで付着を防止します。更に、崩壊遅延を誘発する物質が、ゼラチン中の反応性残基(リジン、アルギニンなど)よりもリン酸アンモニウムのアミノ基に先に反応することで、ゼラチンを保護し、崩壊遅延を防止する皮膜技術です。
新しい価値をご提案いたします
この他にも、現在開発中のテーマが多数あります。その中にはお客様のご不満を解決する糸口や、新たな企画の一助となる案件があると思います。弊社の技術で新しい価値を提案致します。ぜひ、ご相談ください。